近年、日本でブームになっている『MBTI診断(Myers–Briggs Type Indicator、マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)』。
人間の性格を4つの指標を掛け合わせた16のタイプに分類する性格診断ですが、当記事では『ISFJ(擁護者)』の性格特性に注目してみました。
擁護者型ISFJといえば、自分のことよりも相手のことを思いやる性格だと言われており、どちらかというと「いい人」というイメージです。
しかし、ネットで検索すると「ISFJ 性格が悪い」「ISFJ 嫌い」といったキーワードがヒットします。
どうして性格が悪いと言われているのか、その理由について探っていきたいと思います。
擁護者型ISFJが性格悪いと言われる理由13選!
擁護者型ISFJは相手の幸せが自分の幸せと思っている節があり、自分を犠牲にしてまで相手に尽くそうとします。
しかし、これは長所でもあり短所。例えば、相手のことを思いすぎるがあまり、干渉しすぎてしまったり、依存してしまったりと「性格が悪い」や「嫌い」と言われてしまう原因になってしまうのです。
ここからはそのような理由を深掘りしながら擁護者型ISFJが性格悪いと言われる理由を10つご紹介します!
①:他人に干渉しすぎる
擁護者型ISFJの性格特性である「自分のことよりも他人を優先してしまう」が裏目に出たパターンですね。
その人がサポートを求めていなくても手を貸そうとしてしまうため、「うざいな」「放っておいてほしい」と思われてしまうことがあるようです。
また、サポートを通じて「その人を支配したい」という深層心理が働いている場合もあるとか。
例えば、友人の恋愛で悩んでいたら土足で踏み込み、無理やり別れる方向に持って行ったりとその関係性を変えようとしてしまうかもしれません。
②:子供に過保護に接する
子供に対しても必要以上に干渉してしまうことが擁護者型ISFJの特性。かわいくてたまらない存在だからこそ、困っていたら「守らなきゃ」「助けなきゃ」と言う気持ちが強く働いてしまうようです。
例えば子供が遊具で遊ぼうとしても「危険だからやめなさい」と禁止し、学びのチャンスを奪ってしまうのです。子供が怪我するのを防ぐためということが前提にあるのですが、あまりに過干渉すぎると子供が窮屈に感じるでしょう。
時には過保護に接することが必要な場合もありますが、ずっと続けていると自立心が育ちませんし、将来、子供が何もできない大人になってしまうかもしれません。
③:他人に依存しやすい
擁護者型ISFJは家族や友人、恋人といった身近な人に対して「自分がいなければ何もできない」と勘違いしてしまうことがあるようです。
その人に頼られることに快感を覚えるので、四六時中、お世話をしたり、常に困ったことはないか尋ねます。
つまり、自分がどれほどの人間なのかという評価や自身の存在意義を他人の反応によって確かめようとするわけです。
このときに相手から距離を取られたり見捨てられてしまった場合は大変です。相手からの感謝が自己肯定感を高める要因になっているので、評価してくれる相手がいなくなることは擁護者型ISFJにとってかなりのダメージになると思います。
④:他人を甘やかしてしまう
擁護者型ISFJの中には「他人を助けること=甘やかしにつながる」と理解していない場合があります。
たとえば、課題がなかなか進まなくて困っている友人のために、「残りは全部やってあげる」と引き受けてあげたとしましょう。その時は提出期限に間に合って一件落着するかもしれませんが、将来、友人の学業成績が下がってしまいうかもしれません。
甘やかしは相手の成長の機会を奪う行為です。助けたと思っても実はその人のためになっていないという場合もあるので注意しましょう。
⑤:自己主張が強い
擁護者型ISFJは相手の意見を聞き入れて尊重し、話し合いの場を持つことができますが、ときに相手の意見を無視したり自己主張しすぎてしまったりと強引な一面があります。
頑固な部分もあり、自分の意見を曲げたくないと強く主張することも。そうなると、周りから「自分勝手な人」と性格が悪いイメージがつけられてしまうでしょう。
⑥:自己肯定感が低い
擁護者型ISFJの多くは自己肯定感が低いと言われています。自分よりも相手の感覚が正しいと思ってしまい、自身の能力や価値を主観的に判断できず、相手からの評価や判断に任せてしまいます。
他者から受け入れてもらったり肯定してもらったりすることで自己肯定感を保っている部分があるので、相手に依存しすぎて嫌がられる場合も。
また、ちょっとしたことで悩み、何事もネガティブに考えてしまうので「こっちまで落ち込みそう」「あまり関わりたくないな」と思われてしまうかもしれません。
⑦:批判されるとすぐに落ち込む
擁護者型ISFJは他人からの批判や指摘に敏感に反応し、些細な一言に傷ついてすぐに落ち込んでしまう傾向があります。
周りの空気を敏感に察する共感性が高い分、自分にはまったく関係がない問題に対しても「私のせいだ」とマイナスに受け止めてしまいストレスを溜め込みやすいです。
相手は本音でぶつかり合いたくても「これを伝えたら傷つけてしまうかな」と気を遣ったり、遠慮したりするでしょう。もしくは「面倒臭い人」と思って、距離を取ろうとするかもしれません。
また、傷ついた時の嫌がる表情が顔に出てしまうと、周囲の人は「怒っているのかな?」と不快感を感じるはず。嫌な気持ちを隠しきれないと「性格悪い人」と思われてしまうことがあります。
⑧:計画性の面で迷惑をかける
擁護者型ISFJは長期的な目標を立てることやマルチタスクをこなすことが苦手。
目の前のことに集中してコツコツと取り組むタイプなので同時に複数のことをしないといけない場合、作業に偏りが生まれて周りに迷惑がかかることがあるかもしれません。
そういうときは、スケジュール管理が得意な人にお願いしたり、疎かになっている業務を手伝ってもらったりするなど、機転を効かせた対応をすると解決するかも。やってあげることばかりではなく、たまには人に頼りましょう。
擁護者型ISFJは基本的には計画を立てて行動することが好きなタイプなので、上記はレアな例かも。臨機応変に対応することが苦手なので急な予定変更を苦手としており、「人に合わせられない人」と性格悪い扱いされてしまうこともあるようです。
⑨:他人を優先してストレスを溜める
擁護者型ISFJは他人の意見を優先するがあまり、自分の主張を口にできず、知らない間にストレスをためてしまうことがあります。
最終的にはネガティブなストレス感情が大爆発を起こし、周りに八つ当たりすることに。その対象になりやすいのが家族や恋人、親しい友人などの身近にいる人たちと言われています。
どんなに自分と仲がよく関係が深くても、定期的にストレス発散の捌け口にしていたら嫌われてしまうことは当然です。
⑩:自分の意見や古いやり方に固執する
擁護者型ISFJは通常、協調性や柔軟性を大切にし、周りとよりよいコミュニケーションを図りますが、一度自分が決めたことは曲げないことがあります。
「〇〇が正しい」と思い込んでいたら相手とぶつかる覚悟で主張を続けるので、「性格が悪いな」と思われることがあるでしょう。
新しいことを苦手とする性格でもあるため、古いものに固執して周りの意見を取り入れようとしないことも。そのため、周りから「頑固で融通が利かない面倒臭い人」と思われることが多々あるようです。
⑪:変化を嫌う
擁護者型ISFJは決められたルーティンを大事にし、その予定を崩されることが苦手です。
とにかく変化を嫌うので、レストランで注文する時も同じメニューばかりに偏ってしまう傾向があります。
この性格が相手に「つまらない人」と思わせてしまうかも。たまには冒険してみることが必要です。新たな発見につながると思いますよ。
⑫:柔軟性がない
擁護者型ISFJは何かしらのトラブルが起こった時もその場に応じた柔軟な対応ができず、解決を遅らせてしまうことがあります。
また、新しいアイデアを生み出しても採用せず、古いものに固執してしまう傾向もあるそう。
周りからは「頭が硬い人」「融通が効かない人」と言われて頑固者と定義づけられてしまうかもしれません。
⑬:完璧主義すぎる
物事に対して完璧主義になってしまう擁護者型ISFJは、他人にも完璧にやり遂げるように強要することがたまにあります。
チームで何かをしていても一つのことが気になると妥協ができず、揉めごとを引き起こしてしまう場合も。周りはその様子から「細かすぎる」「ちょっとくらい妥協した方がいいのでは」と性格悪いイメージを持つでしょう。
まとめ
今回は擁護者型ISFJの特徴や性格が悪いと言われて嫌われる理由についてお伝えしました。
誰よりも思いやりを持って、他者に接することができる擁護者型ISFJは、時に過干渉になり、嫌われる場合があるようです。また、他人のことを優先するがあまり、自身をないがしろにしてしまうことも…。
しかし、擁護者型ISFJの性格はネガティブよりもポジティブな側面が多いといえます。誤解されやすい点に注意しながら生活すると、より豊かな人生を歩めるはずです。
この記事を参考にしながら一度、自分自身の短所を見直し、改善していけるといいですね。
コメント
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[…] その一方で、「ISFJは性格が悪い」として嫌う人もいるようです。詳細は以下の記事にて […]