『MBTI診断(Myers–Briggs Type Indicator、マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)』は1962年にアメリカで誕生した性格診断。人間の性格を4つの指標を掛け合わせた16のタイプに分類します。
当記事では『ISFJ(擁護者型)』の性格特性に注目し、「生きづらい」と言われる理由を探ってみました。
これを読めば「生きづらい」と感じる原因が分かり、人生がよりよいものになるかもしれません。また、あなたの周りにいる擁護者型ISFJがつらそうにしている時の指針になると思いますよ。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由13選!
『ISFJ (擁護者型)』は、内向型 (Introverted)、感覚型 (Sensing)、感情型 (Feeling)、判断型 (Judging)を組み合わせた性格です。
その特徴は他人を思って行動できたり、責任感が強く完璧主義だったりと誠実さと信頼性にあふれていることでしょう。
しかし、周りを気に掛けるあまり、自分のことを後回しにする傾向も。このことが自分自身を苦しめ、生きづらさを抱えてしまう原因になっているようです。
このほかにも擁護者型ISFJがつらさを感じてしまう要因がいくつかあります。ここからは具体的なエピソードを交えながら、生きづらい理由やちょっとした改善策を10個の項目に分けてご紹介します!
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由①:頼まれたら断れない
擁護者型ISFJは、困っている人を助けることが自分の喜びや生きがいと感じているところがあります。また、「断ったら嫌われちゃうかも」と不安を感じやすいのでついつい引き受けてしまうようです。
例えば、「仕事が終わらないから助けて!」と頼まれると他の仕事があって手が回らないときでも「いいよ」「やってあげる」と快諾します。その結果、頑張れるキャパシティを超えてしまい、締め切りギリギリに…。「あのとき、断ればよかった」と苦しむことになるのです。
このように擁護者型ISFJは見返り関係なくなんでもやってあげちゃうので、周りから頼られすぎてしまうことが多く、頭も身体もパンク状態になってしまいます。
これを防ぐためには自分ができる許容量を理解しておくことが大切。今はできないと思ったらスパッと断る勇気を持つことも心がけるといいですよ。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由②:他人に尽くしすぎてしまう
擁護者型ISFJは家族や友人、恋人など、身近にいる周りの人に尽くしすぎてしまう傾向があります。その人のニーズに応えて動くことで感謝され、さらになんでもしてあげたくなるでしょう。
しかし、この「尽くす」という行為が自分の感情を抑圧する原因になっている場合があります。相手を喜ばせたいということだけを考えて行動するので、自分がしたいことや言いたいことは後回し。だんだんとストレスや不満を溜めていくのです。
相手を優先することはとっても素敵な行いです。しかし、自分自身の気持ちを優先してあげることも大事。「人に優しく、自分にも優しく」をモットーにして、たまには心を解放してあげてください。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由③:完璧主義になりすぎてしまう
擁護者型ISFJは完璧主義の人が多く、細かいミスなどの失敗を許すことができません。
その根本には他人の評価を気にしすぎてしまうという性格特性があり、相手をがっかりさせたくないという気持ちから仕事を完璧にこなそうとするようです。
それが過度なプレッシャーへと繋がり、ストレスから体調を崩してしまうケースも。いつも100%を目指すことも大事ですが、たまには妥協していいんです。「これでいっか」くらいの気持ちを持って物事に取り組めるといいですね。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由④:人間関係で気疲れする
擁護者型ISFJは観察眼に優れており、周りの人たちの言動や行動を分析し、その人にあった対応をとることができます。とにかく気配り上手なので自然と人が集まり、いい人間関係を築くことができるでしょう。
しかし、あまりに気を遣いすぎて疲れてしまうことが多いとか。また、人間関係があまり円滑ではないコミュニティーに入った場合、その状態を改善しようと頑張りすぎてストレスを溜めてしまうこともよくあるといいます。
人間関係にしんどさや生きづらさを感じたら、その場からスッと離れてみるといいかもしれません。趣味や好きなことに打ち込める一人の時間を作ってポジティブなエネルギーをチャージしましょう。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由⑤:責任感を強く持ちすぎる
擁護者型ISFJは責任感が強く、与えられた仕事や課題に一生懸命取り組みます。そのため周りからの信頼が厚く、チームやグループのリーダーを任されることも多いと言います。
そこでは、持ち前の共感性やコミュニケーションスキルをフル活用し、チームのメンバーの雰囲気をいい方向へまとめようとするでしょう。
しかし、「任されたからには絶対に成功させたい!」という強い思いから、プレッシャーを感じて病んでしまうことも。
責任感に押し潰される前に、周りの人に頼ってみるのはどうでしょう。また、本音でなんでも相談できる相手を見つけておくこともストレスを溜めない解決方法だと思いますよ。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由⑥:批判に敏感
擁護者型ISFJは、常に他人の顔色をうかがう傾向があります。そのため、ちょっとした批判や指摘を敏感に受け取り、すぐに傷ついたり落ち込んだりしてしまいます。
もともと、擁護者型ISFJは自己肯定感が低いタイプだと言われているので、周りの目を気にしすぎてしまうのは仕方がないことかもしれません。
自分にとってプラスなアドバイスであれば前向きな気持ちで受け止めて、理不尽な批判であればさらっと流すことができるようなメンタルに鍛えておくと、生きづらさやしんどさを感じにくくなりますよ。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由⑦:変化や新しいことが苦手
擁護者型ISFJは新しいことに挑戦したり、自分の周りの環境が変化することが苦手。ついつい古い習慣に固執してしまい、周りから「頭の硬い人」「融通が効かない」と言われてつらい思いをすることがあるようです。
臨機応変に対応できないのであれば、事前に心の準備をしておくのはいかがでしょうか。
例えば、引っ越しや転職を考えている場合は早めにシミュレーションして計画を立てておくと、心に余裕が生まれるので新しい環境により早く馴染むことができるはずです。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由⑧:芯が強く柔軟になれない
擁護者型ISFJは、芯が強い人が多いと言われています。自分の中に絶対に揺るがない価値観や信念を持っているので、「頑固者」と思われてしまう場合があるようです。
物事に柔軟に対応できない時があるので「融通が効かない」と周りに言われたり、迷惑をかけてしまったりと苦い経験をしてしまうことがあります。
しかし、自分の価値観を相手にまで押し付けようとしないところが擁護者型ISFJの長所です。「〇〇するときはこうじゃなきゃダメ」と要求しないので、割と円滑な人間関係を築くことができます。
これを強みだと思って、柔軟な考えができるように努力すると自分の新しい価値観に気付き、生きやすくなるかもしれません。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由⑨:内向的でおとなしい
擁護者型ISFJは、内向的でおとなしい性格。自分の意見をはっきりと伝えることができず、周りの意見に合わせてしまいがちです。
自分の感情を後回しにしてしまうクセを直せば、ストレスを溜めることがグンッと減るでしょう。
そのためには「自分は今どうしたいのか」という問いかけを繰り返し行うことで、自分の意見をスッと主張できるようになるはず。本音を隠さず話せる相手を見つけて、訓練することもおすすめです。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由⑩:共感性が高すぎる
擁護者型ISFJは、相手が思っていることや感じたことに共感する能力が高いと言われています。
その感情がポジティブなものならいいのですが、悲しみや苦しみといったネガティブなものだと、自分も負の感情に引っ張られてしまいます。
共感することは相手に適切なアドバイスをしてあげるために必要なスキルです。しかし、自分まで気持ちが落ち込んでしまっては元も子もありません。
「自分はと他者は別」という気持ちをしっかり持って、コミュニケーションをとることを心がけましょう。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由⑪:悩みを一人で抱える
擁護者型ISFJは感情を表現することが苦手でなかなか自分の本音を明かそうとしません。悩みを抱えていても相談できずに一人で抱え込んでしまう場合があります。
自分で解決できることならいいのですが、他者に話して楽になる悩みも多いと思います。「相談したら迷惑がられるかも…」なんて気負わずに信頼できる相手に思い切って甘えてみるのもいいですよ。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由⑫:大丈夫なふりをする
「大丈夫じゃなくても大丈夫なふりをする」は、『擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由⑪』と重複する項目かもしれません。
つらいな、しんどいなと思っていても周りに心配をかけたくないという気持ちが勝って元気なふりをしたり、弱音を吐かないように努めます。
大丈夫じゃないのに大丈夫と思い込んでしまうのは、相手だけでなく自分にもウソをついていることになりますよね。
騙し騙し生きていてもつらさが増すだけ。限界に達してしまう前に誰かに相談するとか、リラックスできる時間を設けるといった自分を労る行動をとりましょう。
擁護者型ISFJが生きづらいと言われている理由⑬:過去を引きずる
擁護者型ISFJは過去のつらい出来事や経験を引きずってしまう傾向があると言われています。
一種のトラウマのようなもので、大好きな人にフラれたことが原因で新しい恋に踏み出せなかったり、テストで悪い点をとったことをいつまでも悩んだりといろいろな悩みを抱えています。
過去のあやまちや悪いことは何回も何回も訪れるものではありません。失敗することが怖くても勇気を出して挑戦することで自信がつき、強い心に成長できるでしょう。
擁護者型ISFJが生きづらさを改善するには?
擁護者型ISFJは他人のことを優先してしまいがち。自分の存在を後回しにせず、何よりも大切だと認めることで自己肯定感が上がり、心が楽になるでしょう。
また、してあげるだけでなく自分がしてもらいたいことを相手に伝えることも大事です。「これをいったら嫌われるかも…」と恐れたり我慢したりせず、思ったことを主張できるようになるとストレスがたまりにくいと思います。
そんな擁護者型ISFJは他人の意見や評価に左右されてしまうことが多いと思いますが、実は自分の軸をしっかり持っているタイプです。
周りの意見を参考するよりも先に自分自身が「やりたいことは何か」と問いかけ、その答えを信じて行動することを心がけると、生きづらさから解放されるかもしれません。
まとめ
今回は擁護者型ISFJが生きづらいと言われる理由についてお伝えしました。
自分よりも他人を優先する擁護者型は、自己主張が苦手。我慢しすぎてストレスを感じることが多いといいます。
ストレスで病んでしまう前に自己犠牲の精神を取っ払っちゃいましょう。周りの世話係に徹するだけでなく、自分を労ってあげることも大切です。
自分の思うままに感情を吐き出せるようになれば、人生がさらに明るく生きやすくなりますよ。
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